芸大受験か美大受験かで進路をお悩みの方へ
今回は芸大受験(藝術大学・芸術大学)か美大受験(美術大学)か、あるいは進学そのものでお悩みの方へ向けて、現役の芸大生・美大生、芸大・美大の卒業生が家庭教師として多く在籍している おうちキャンパスから、進路選択の本質と心構えをお伝えします。
芸大と美大の主な違い
芸大(芸術大学)は、美術だけでなく、音楽や演劇、舞踊、映像などの総合的な芸術学部で構成されていて、国公立の伝統校(東京藝術大学、京都市立芸術大学、愛知県立芸術大学、金沢美術工芸大学)などが特に有名です。東京藝大は学部も美術学部(絵画科、彫刻科、工芸科、デザイン科、建築科、先端芸術表現科、芸術学科)と音楽学部(作曲科、声楽科、器楽科、指揮科、邦楽科:、楽理科、音楽環境創造科)に分かれています。
一方で美大(美術大学)は、美術・デザイン・工芸・建築・映像などに特化しており、私立の規模が大きな大学(武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学など)が代表的です。ちなみに東京近郊にある5つの著名な私立大学(武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部)は「五美大」と呼ばれ、毎年2月に国立新美術館などで「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」を開催することで知られています。
名前やイメージよりも「何を学びたいか」を優先して考えるといいと思います。「芸大だから」「美大だから」というブランドや響きよりも、自分の学びたい専攻があるか、特に教授を授かりたい先生がいるか、キャンパスの雰囲気が自分と合っているか、などをポイントに進路選択してみてはいかがでしょうか。
芸大でも美大でも「将来どうなるか」は自分次第です。進学や就職では、将来への不安はつきものですが、未来が完全に保証された進路などありません。技術や感性をどう生かすかは、入学後の行動や努力で変えられます。
環境を選ぶことは、仲間を選ぶこと。同じ目標や熱量を持った友人・ライバルと過ごす数年間は、きっと卒業後の大きな財産になります。
国公立と私立では学費はどのくらい違いますか?
国公立の藝大・芸大と私立の美大・芸大では、4年間の学費総額で約400万〜450万円ほどの大きな差があります。私立の場合、4年間で総額600〜800万円ほどかかるのが一般的です。
よく”美大はお金がかかる”と言われますが、一般の大学(文系・理系)に比べて、美大・芸大は実習費や施設維持費がかかるため、特に私立の学費が高額になる傾向があるようです。
4年間の学費総額の比較(目安)と特徴
【国公立大学の場合】
多くの国公立大学は、文部科学省が定める標準額(年間授業料:約53.6万円)をベースにしています。国公立美大の場合、初年度納入金は80〜120万円ですが、次年度からは授業料が中心となり、4年間の総額は約240〜390万円程度です。
- 一般的な国公立(愛知県立芸術大学など):約240万〜270万円
- 東京藝術大学:約388万円 東京藝大は専門的な設備維持のため、国立の標準額より高く設定されています。
- 公立大学(京都市立芸術大学、金沢美術工芸大学など):大学が指定する地域(市内など)の出身者は入学金が優遇されますが、地域外からの進学だと少し高くなります。
【私立大学の場合(東京五美大など)】
多くの私立美大では、授業料に施設設備費や実習費、教材費などが毎年上乗せされます。そのため初年度納入金は150〜200万円、4年間では約600〜720万円程度が目安です。私立美大のトップ校(武蔵野美術大学、多摩美術大学など)は、初年度に約190万〜200万円、2年次以降も毎年約160万円前後の学費がかかります。
- 武蔵野美術大学:約680万〜700万円
- 多摩美術大学:約700万円以上
- 女子美術大学・東京造形大学:約670万〜720万円
学費以外にかかる個人負担の費用
- 制作費・材料費:油絵具、キャンバスなどの画材やパソコン・デザインソフト代として、年間数万〜十数万円程度必要。
- 卒業制作費:最終学年では、制作規模により数万〜数十万円かかるケースもあり。作品の材料費だけでなく展示会場費、印刷費、搬入出費など、すべて学生負担になるのが一般的です。
美大進学にかかる費用は決して少なくありませんが、経済的負担を減らすため、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金や、各大学の「学費減免制度」「特待生制度」を活用する受験生も多いです。
いかがでしたでしょうか?自分に合った大学を比較検討し、早めに準備することで、現実的な進路選びの参考になれば幸いです。将来のために自由に生きる学びつながる選択をしていきましょう。
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